「とにかく、やってみましょう」。
そう答えてくれた工場と、創業120年の靴下メーカーが手を取り合い、2023年1月、いわき靴下 ラボ アンド ファクトリーがスタートしました。

20年前に自社工場を失った靴下メーカーは全国を回り生産工場を探しましたが挑戦的な企画はリスクが高いと断られ続け、想いを形にできない状況に未来を描けずにいました。そして、国内の貴重な設備や職人が日々失われていくことにも心が痛みました。

そんな絶望から救ってくれたのは、他が作らないなら自分たちがやると、困難なリクエストにも果敢に挑戦する福島県いわきの工場でした。この工場なら、技術者たちなら、一緒に理想の靴下を作ることができる。しかし、その“最後の砦”さえも閉鎖されることに･･･。

「昔のように、想いを形にしたい。だからこそ靴下づくりのこれからを担う、価値ある工場を失うわけにはいかない」という危機感を持つ靴下メーカーと、「お客様の期待を超える、誇りあるものづくりをしたい」と願う工場が手を組み生まれた、いわき靴下 ラボ アンド ファクトリー。

ここで目指すのは、ただ生産するだけの工場ではなく、
新たなものづくりに挑戦する共創の場。これからは、ものづくりの原点にいるデザイナーや企画担当者、そしてお客様とも繋がり、そのこだわりや想いを直接受けとめ、形にしたい。

デザイナーの”感性“と、工場の職人の“理性”を編み込み、その想いを形にしていく。